Cs134,Cs137 30Bq/kgの試料のスペクトロメトリー、ガイガーカウンター計測

Cs134、Cs137 30Bq/kgの試料

Cs137 : 20 Bq/kg
Cs134 : 10 Bq/kg
K40 : 301 Bq/kg
の放射性物質を含んだ、857gの砂をガイガーカウンターモードとスペクトロメトリーモードで測定します。
30bq砂.jpg

バックグラウンド計測

微量な放射線を計測するためには、5cm厚の鉛ブロックと1mmの銅板にて構築した本格遮蔽環境の中で計測します。
そのため、まずは検体を入れる前の空の状態を把握する必要があります。

空の鉛箱の中は7.73cpm、0.001351μSv/hとなりました。環境放射線がブロックされていることが分かります。
30Bq空鉛箱-ratiation.PNG

試料計測 ガイガーカウンター(Geiger counter)

5cm厚の鉛ブロックと1mmの銅板にて構築した本格遮蔽環境に試料を入れて計測します。
30bq計測.JPG

ガイガーカウンターモードの放射線量は0.00449μSv/hとなりました。バックグラウンド計測時の0.001351μSv/hに比べて、優位に線量が上がっており、放射線の存在が確認できます。
Cs134Cs137-30Bq-radiation2.PNG

スペクトロメトリー(Gamma raynspectrometry)

同時に、1mm銅板、5cm鉛遮蔽下で、スペクトロメトリーモードで見ると、Cs134の609keV、Cs137の661keVの合成ピーク、K40の1460keVのピークが確認できます。Cs134の800keVのピークは、10Bq/kgの資料857g、都合8.57Bq(857g内)では、ちょっと厳しいようです。
iMetryの1mm銅板、5cm鉛遮蔽下、0.05μSv/hのバックグラウンドにおいて、スペクトロメトリーでの、実測上の測定限界は、メーカーの保証する値ではありませんが、100Bq/kgの資料100gの場合、5cm鉛遮蔽下で、約10Bq(100g内)です。
ちなみにバックグラウンドのみでは、鉛の中では600keVには、若干ラドンは出ますが、このような明瞭なピークは立ちません。
Cs134Cs137-30Bq-spectrum2.PNG

  • 最終更新:2013-06-26 02:13:36

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