Sr90 スペクトロメトリー ガイガーカウンター

Sr90の特徴

Sr90はγ線ではなく、β線を放出します。
放射線測定器の多くはγ線を検出しますので、Sr90は検出できないはずです。

しかしバックグラウンドが0.05μSv/hの状態でSr90(0.1μCi)をiMetryやHORIBA PA-1000に当てると、およそ2μSv/h前後まで放射線量が上昇します。これは何でしょうか?

通常のバックグラウンド
鉛なし.JPG

iMetryにSr90を直接当てた線量、スペクトル
Sr90iMetry.jpg
Sr90iMetryスペクトル.jpg

HORIBA PA-1000にSr90を直接当てた線量
Sr90HORIBA.JPG


ストロンチウム90は半減期28年でβ崩壊し、546keVのβ線を放出しイットリウム90となりイットリウム90は半減期64時間でβ崩壊し、2280keVのβ線を放出し、ジルコニウム90となる。この強いβ線による制動X線がiMetryの外装のアルミニウムから出ている可能性がある。制動X線なので白色スペクトルとなっている。

iMetryにSr90を直接当てたスペクトル
Sr90iMetryスペクトル拡大.JPG


なおWikiによるとβ線の遮蔽には、制動X線の出にくい低原子番号のもの、例えばプラスチックで遮蔽したうえでそのX線を鉛で遮蔽するという構造を推奨している。


透過力は弱く、通常は数 mm のアルミ板や 1 cm 程度のプラスチック板で十分遮蔽できる。ただし、ベータ粒子が遮蔽物によって減速する際には制動放射によりX線が発生するため、その発生したX線についての遮蔽も必要となる。

遮蔽物に使われる物質の原子番号が大きくなるほど制動放射が強くなることから、ベータ線の遮蔽にはプラスティックなどの低原子番号の物質を使い、そこで発生したX線を鉛などの高原子番号の物質で遮蔽する、という二段構えの遮蔽を行う。

ストロンチウム90ベータ線.png


  • 最終更新:2013-05-07 16:33:58

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