iMetryとガイガーボットで放射線計測する

iMetryとガイガーボットで放射線計測する

ガイガーボットはiPhone/iPad用の放射線計測アプリです。
オーディオ信号でのパルス検出に対応しているので、非公式ではありますがiMetryでも使用することが可能です。
アプリの仕様やパルス検出のロジックがわからないため、あくまで暫定の設定方法です。

iMetryとiPhoneの接続

iMetryとiPhoneはiMetryに同梱されている専用ケーブルにて接続します。

パルス検出数を合わせる

まずガイガーボットアプリを起動し、画面中央のギヤマークからSettings画面に移ります。
Geigerbot1.PNG

次にSettings画面の「ガイガーカウンター」を選択します。
Geigerbot2.PNG

次にガイガーカウンター画面の「カスタムGMチューブ」を選択します。
Geigerbot3.PNG

次にカスタムGMチューブ画面の「I/Oの設定...」を選択します。
Geigerbot4.PNG

I/Oの設定...画面の
「1-32767(10K),実効値電力」の「x実効値測定間隔」を、iMetryのパルス検出しきい値と同じ「100」に設定します。
Geigerbot5.PNG

続いて、
「有効にするAGC(iOS5+)」を「オフ」
「Audio Sample Rate」を「44100」
「Input Polarity」を「(+)Positive Only」
に設定します。

以上の設定をしたら、ガイガーボットのメイン画面に戻り、iMetryアプリで検出するcpmと同程度のcpmが観測されるか確認します。バックグラウンドですとおおむね200〜300cpmですので、ガイガーボットでも同様のcpmが出れば、まずは設定成功だと思います。

ガイガーボットでのガイガーカウンターキャリブレーション

前記のパルス検出数の設定ができたら、ガイガーカウンターキャリブレーション値を設定します。
設定は前記同様に「Settings」→「ガイガーカウンター」→「カスタムGMチューブ」と進んだ画面の「変換係数」となります。
これは10μSv/hになるcpmへの変換係数となっており、およそ「1000」となります。

変換係数の計算を単純化するために、iMetryが300cpm(5cps)=0.05μSv/hとすると、変換係数は
5(cps) / 0.05(μSv/h) * 10(μSv/h) = 1000
という計算になります。
Geigerbot7.PNG

この設定ができたら、ガイガーボットのメイン画面に戻り、表示をμSv/hに切り替えて、正しい線量が表示されているか確認します。
Geigerbot8.PNG

ガイガーボットでのスペクトロメトリー

ガイガーボットはスペクトロメトリーにも対応していますが、iMetryの信号出力レベルが弱いか、パルス検出ロジックがiMetryに合わないのか分かりませんが、うまく動作させることができません。


  • 最終更新:2013-05-07 17:13:58

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